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五井野正博士の世界

ちょっとしたブレイクタイムF

二酸化炭素が原因する地球温暖化の真相(6)

 〜前号からの続き〜

 1980年からの環境白書には温暖化についてどういう記述があったのですか?

 「私が、環境省が発行する『環境白書』を調べたところ、1981(昭和56)年の環境白書には「(温暖化が)気候変動や極地の氷の融解による海面上昇を引き起こすと考えられている。」
という文章が書かれていました。そして1988年には、
「温暖化によって海面水位も20〜140cm上昇する(この数字には南極等陸上部の氷床の融解による上昇は含まれていない。)」
という文と、
「極地地方の氷の融解による海面上昇」という文章が書かれていました。これが大きな問題の記述になる訳ですね。
 というのも、この文章だと、“南極など陸上部の氷床の融解による海面の上昇を除外しても、海面の水位は20〜140cmも高くなる。”という説明文になってしまうからです。」

 そうなんですか。では、陸上部の氷床という言葉は何となく意味がわかりますが、もう少し詳しく教えてください。

 「陸上部の氷床というのは、海面上の氷ではなく、大陸の上に乗っかっている氷床ということで、アルプスやヒマラヤ等の氷河や、グリーンランドやアラスカ等の氷床、そして、南極大陸にある氷床のことを意味します。それらの陸上の氷を除外すると、残るのは海上の氷ということになりますね。つまり、北極海や南極大陸周辺の海域ということになります。
 と、いうことは北極海の氷山や南極大陸周辺の海域の氷山が溶けると、海面上昇によって海面水位が20〜140cm上昇するという意味になってしまうのです。」

 ワー、それでは北極海の氷が溶けると海面が20〜140cmも上昇してしまうことになっるんだ。

 「そういうことになっちゃいますよね。でも、アルキメデスの原理から北極海の氷山が溶けても海面は上昇しないのです。」

 でも、そう言われても頭がこんがらがってしまいますね。しかも政府の『環境白書』ですから、そんな馬鹿なことを書く訳がないし、書いても批判されて書き換えるでしょう。

 「もちろん専門家だけでなく、一般人からも指摘されたでしょうね。でも役人というのは誤っても謝らないんで、うまくごまかすのが職業なんですね。ですから、次の1989年度版からは極地地方の氷の融解による海面上昇という言葉は一切使わないで、“海面水位の上昇については過去100年間の間に、およそ10〜20cmの上昇がみられたとされている”というような曖昧な表現を使って、それでも温暖化によって100年前から海面が上昇しているよと誤魔化しているんですね。これまでは10〜20cmの海面の上昇の理由が“北極海の氷が溶けたからだ”というイメージを国民に与えてしまうので、キッチリ整理しないといけませんね。」

 お願いします。何でも博士。特に、極地地方の氷の融解という言葉の意味をもう少し詳しく教えてください。

 「そうですね、1981年と1988年の両方の『環境白書』に、「極地地方の氷の融解による海面上昇」という文章がありますが、まず、極地地方の氷という言葉を整理しますね。
 極地地方の氷というのは北極圏と南極圏にある氷ということですから、北極圏の氷の場合は北緯60度以北のグリーンランドや北米大陸の一部、ユーラシア大陸の一部と北極海になります。南極圏の場合は南緯58度以南の南極大陸とその周辺の海域となります。
 この「極地地方の氷の融解」という言葉を使っていながらも決して、“極地のグリーンランドと南極大陸”と限定していませんから、北極海の氷や南極大陸周辺の海の水も含まれてしまいます。すると、前号で紹介した「武田邦彦・丸山茂徳著の『「地球温暖化」論で日本人が殺される!』(講談社発刊)」という本の134ページ目で武田信彦中部大学教授が
「1980年以降、毎年の『環境白書』で、南・北極の氷が溶けて海水面が上がると書いてありました。」
と書いていますが、それは、1981(昭和56)年の『環境白書』に書かれていた「気候変動や極地の氷の融解による海面上昇を引き起こすと考えられている。」という文章のことを指摘しているんだと思います。つまり、「極地地方の氷の融解による海面上昇」という言葉から「南極と北極の氷が溶けると海水面が上がる」という意味に解釈したんだと思いますね。」

 なるほど、そういう意味に取れますよね。そうすると、そんな『環境白書』を読んだマスコミにはどう影響したんでしょうか?

 「もちろん、マスコミにも大きな影響を与えました。ある学者たちが新聞報道で海面上昇の理由を記載している新聞記事91件を調べたら、「北極海の氷」「極地」「北極」の氷が溶けたのが34件もあったというのです。これだけ新聞で報道されれば、誰だって北極の氷が溶けたら海面が上昇するって思い込みますよね。
 しかもね、『環境白書』から3年後の1984年の1月1日の朝日新聞で50年後の日本として、「海面上昇で三間へ遷都計画」「脱出進み23区人口半減」という大見出しと架空の航空写真が大きく掲載されたことがあったようなのです。
 しかも、「首都に迫る海。警戒水位まであと1メートルに」というコメント付きです。本文の記事でも「世界の平均気温が50年前の15度から18度に上がり、この結果として極地の氷の融解が加速度的に進むことによって海岸都市の一部が水没する」と書いているというから、この記事を読んだ読者は、元旦から“こりゃー正月から大変だ”とおとその酔いも気が気じゃなかったでしょうね。」

 へぇ、そんな事があったんですか。ひどいですね。だからかな、地球温暖化して北極の氷が溶けたら大変なことになるというイメージだけはどういう訳か持っていますね。それにしても、マスコミの報道っていい加減なんですね。それも、わざわざ新聞代払って政府のPRを真面目に信じてしまうんですね。私たちは。
 それで、私たちの生活が良くなるならいいですけど、原発事故だって政府や東電の言い分だけを今まで新聞は書いてきた気がします。それに比べて、あおぽは無料で真実の報道を秋田市民に提供していますからね。
 (つづく)


              
五井野 正 (ごいの ただし) 科学者・芸術家
ウィッピー総合研究所 所長 / ロシア国立芸術アカデミー名誉正会員
スペイン王立薬学アカデミー会員 / アルメニア国立科学アカデミー会員
フランス芸術文化勲章受章
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